2022年の自作キーボードに関するアドベントカレンダーから、記事内で見つけたあれこれに、感想やコメントしたり、ネタにしたり。
誤字、誤記、その他のご指摘やご意見など、お気軽・お手柔らかにご連絡ください。
キーボードを自分の手に合わせる
キーボの友のプロジェクト、ついに完成。
おめでとうございます!!
複数人で進められていたプロジェクトで、GitHubのプロジェクトページにはホワイトペーパーが用意されていたりして、完成したプロダクトのみならず、そのプロジェクト自体が素晴らしいなぁと感じます。
こうした中でPangaeaは、キーボードに自分の手を合わせるのではなく、キーボードを自分の手に合わせる、調整の楽しみを提供したいと思っています。
僕も、そして界隈に集う人々も薄々は気づいていたことが、ようやくモノとして出てきたことに、感動の涙を禁じ得ません。
ErgoDashに自分の手が合わないことに困り果て、これはSU120で自分に合ったものを作るしかない…と始まったのが、僕のキーボード開発です。
SU120の苦労話は、みなさん、ひとつやふたつじゃ済みませんよね?
そのうち
「俺たちの若ぇ頃はな、SU120で頑張ったもんだ!SU120でっ!!」(声:阪脩)
っていう人がいっぱい出てくるんでしょうね。
TALPさん、Pangaeaの入荷はいつですか?
謎の煽り
30%キィーボゥォード!!
スタ夕タァァッ!タァーーーッッン!!!!
僕は60%なJonesをメインで使ってるんで、確実に煽られ対象ですね(笑)
なんだかんだ言っても、40%くらいならまだしも、30%にするメリットがイマイチ響いてこないし、机が散らかってても60%くらいなら置けるし、60%持ってるんだから60%で使えばいいじゃんって思っちゃうんだよなぁ、ゴニョゴニョ←そんなこと言ってるから煽られるんだってば
けっこう前の記事、
Treadstoneシリーズのキーマップについて
とかでもそうなんですが、数字や記号、さらにはModキーまで、レイヤーに詰め込んでいくときの気持ちが、とても参考になっています。
60%ケース大集合
60%ナカーマ。
作例がいっぱい載ってて、完成形のイメージがしやすくて助かる。
60%ケースを使う人はぜひ読もう。
ファームウェア, QMK, Remapのこと
半年ほど界隈から遠ざかってたせいもあり、僕の考えがまとまりきらないです。
とりあえず、QMKの0.19系でのビルドを検証したりして、今後に備えておこうと思います。
Remapへ登録済みのファームウェアを今後どうするかとか、なるべく即応できるようにしていきます。
既視感
https://twitter.com/alg0002/status/1510246803576598531?s=61&t=OXlHCHOPIUQi51IKWPv5zg
既視感があるので、うちの Coliceか?と思ったけど、ちゃんと見たら全然違っていて、Naked64SFベースだった。
自分が設計したやつを忘れてるとか、そろそろキてる。始末書だな。
でも、まぁ、デジタル技術の驚異って奴で確認したら、キーの位置はだいたい同じっぽいので既視感があってもおかしくないかも?
ってことは、Colice同様、小指キーが遠くてつらい感じとかも似てるのかな?なんてぼんやり考えていました。
デジタル技術の驚異って奴で、N51GL(赤)をColice(青)にオーバーレイ
改竄の余地のないよう作業の過程を全て収録…すべきでしたが、誌面上限りがあるため結果だけ掲載します。
(参考:機動警察パトレイバー2 the Movie/全台詞)
アルチザンキーキャップ不感症
製作の取り組み自体はすごいなぁといつも思っているのですが、以前から同様、この方面は何も感じなくて…
キーボード本体がEnd Gameに達していないので、心身財布共にリソースを割く余裕がないのだと思います。
End Game完成の暁には、アルチザンキーキャップなぞあっという間に…
あっ。これ、何かフラグ立っちゃいました!?
Chocの可能性が広がる
0.8u choc v1キーキャップは、Chocの可能性が広がって良いっすね。
物理レイアウトの最適化が捗るかも!?
話は逸れますが…
狭ピッチになってくると、MBKなどの中央凹なスフェリカルだと、奥のキーを指先で押すときに、手前のキーのエッジが指の腹に当たりませんか?
天面が平らなKailh純正のキーキャップとか、シリンドリカルなMCCキーキャップや昔のThinkPad(こちらの1枚目の写真参照)みたいな形状の方が打鍵しやすく感じます。
「ThinkPadって打鍵しやすかったでしょ?」って言っても、もう、あんまり伝わらないかな?
逆に天面が凸の方が良いんじゃないか?って思ってたら、Chocじゃないけど大岡さんはそこらへんに辿り着いてるみたいですね。
打鍵姿勢について考えてみた【キーボードAdvent Calender 2022】
(オールコンベックスキーキャップ)
普通のロースタガ
多いですよね、普通のロースタガ。
「えっ!?まだガラケーなの??」
ってくらいの感覚で
「えっ!?、まだ普通のロースタガ使ってるの??」
って言ってみたい。
いろいろ独自配列
実機の試打してみてぇ〜
とか言う割に、2022年はキーボード熱が少し落ち着いていたので、イベントとか参加してないんですが…
(まぁ、コロナでこの2年で県外に出たのは1回だけとか、そういう事情もあるですよ。)
開発の心意気
なんで作ってるのかという、気持ちとか、モットーとか。
こういうところを大事にしていきたい。
- 無いから作る
- 欲しいものは自分で作る
- 既製品にはないものを自分の手で作り出せる
エルゴって何かね?(声:菅原文太)
この章はかなりざっくりした内容で、言葉が足りていなかったり、難解で誤解を招くところがあったりするかもしれません。 界隈全体として良い方向に進んでいきたいという気持ちの下、ハードなツッコミよりは暖かい助言をお願いします🙏
エルゴなキーボードって、本来は、
使用者の特性(手や指の大きさ・長さ・角度、それらの可動範囲、もっと広げて腕や肩、首から全身まで)に対して、
一部または複数の箇所を調整して最適化することで、
使いやすくしたり、疲れにくくするなどの効果を持たせた製品。できれば、その効果を実験・調査した結果が用意してあると、モアベター。
みたいな意味合いだったはず。
十分な検証がおこなわれているという条件の下では、
被験者=開発者オンリー の オレオレエルゴ
は、まったくもってOKだと思ってます。
その一人に対してはエルゴとして成立しているし、もしかしたら他の人もエルゴの恩恵を授かることができるかもしれない。
独自配列の開発ではオレオレエルゴにならざるをえない面がありますが、試行錯誤と実験・調査を重ね、十二分な検証をおこなっておられる開発者の方々が多く、尊敬と称賛の気持ちで応援しています。
ですが、若干、ごくごく一部で、
「このキーボードはエルゴと言っているけれど、どれくらい検証されてるんだろう?」
と不安に思うことがあり、少し心配しています。
例えば、カラムスタガをKiCadにぶちこんだだけで、十分といえる検証もなく「エルゴ化した」って言うのは乱暴ですし、それって似非エルゴ(エセエルゴ)
ですよね?
マウスを丸みを帯びた形状にしただけでは、エルゴマウスにならないのと同じように。
「お前のような弱小自キ野郎が何を言うとるんじゃい!」と怒られそうなんですけど、
「半年ROM(※)ってろ!」
って、ズバッと言ってやりたいですよ。
※ROM:Research On Mechkeyboards(メカニカルキーボードを研究する)
まぁ、半年ってのはちょっと言い過ぎですけど、
1ヶ月、せめて2週間でも、その似非エルゴを使い続けてみればいいんですよ。
そうすれば、使い勝手の良し悪しがハッキリとわかってくるでしょう?
それでKiCadを改良しちゃえば、ほら、立派なオレオレエルゴの誕生ですよ。
応援しています。
ちなみに、僕はエルゴという言葉をけっこう厳格にとらえていて、うちのJonesやNoraはエルゴって言ってないし(たぶん)、エルゴって呼ぶなんて恐れ多いなぁと感じているビビりです。
なぜそれを(買った|作った)のかも知りたいね
自戒の念もこめつつ、この章を書いていますよ、もちろん…
自キ活1年の振り返り記事で、
「今年はこれを作りました〜」
と、何台かのキーボードの写真が載ってるんだけど、全部一緒に見える。
「〜なのが気に入ってます」
って書いてあるけど、その後に作ったものが何台も出てくる。
もちろん全部一緒じゃ無いのはわかるし、(わっ、わかってるって、ゲフンタブン…)
「これのここが気に入ってるんだぜ」という気持ちも理解できるんだけど、
なぜ、それを作ろうと思ったのか?
っていう、気持ちとか目的の部分が一番知りたいわけさ。
「一体型使ってたら肩が死んだんで、分割型の▲▲▲にしました」とか、
「カラムスタガの●●●、薬指が合ってないんで、別のカラムスタガの×××を試してみます」とか、
「◎◎◎の分割スペースのサイズが気に食わないんで、自分で設計しました」とか、
「見た目が格好良いやつでドヤりたいんで、2年待ちで■■■手に入れました」とか、
「セールになってたんでとりあえず書いました。何に使うかわからんけど」とか、
「自分は使うつもりはないんだけど、一般ウケして売れそうなんで開発しました」とか、
「〓〓〓さんからレビュー依頼来たんで作りました」とかね。
軸の秤
フォースカーブ測定マシン『軸の秤』ってなんだ!?【キーボード Advent Calendar 2022】
前からちょっと知ってたけど、やべぇー。
『軸の秤』でChocスイッチ17種のフォースカーブを測定してみた
やばいやつの活用例。やべぇー。
分割型Jones
まずは、Jonesのご愛顧ありがとうございます。
遊舎工房さんでのJonesの委託販売は、ぽつぽつ、ぽつんとしか売れていなかったので、Jonesの存在はそろそろ世間から忘れられてる頃かも?と思っていました。
そんな中、今年(2022年)のアドベントカレンダーに名前が出てきて、正直、驚きました。
さて、Jonesの分割型ですが、僕の中でも何度か妄想・構想として挙がっていましたが、今日に至るまで具現化されておりません。(プロトやモックアップ、KLEのレイアウトもなし)
一番の要因は、自分の使用シーンだと分割型を必要とする機会がないためです。
ワイドレイアウトなら一体型でも肩はつらくないし、ノートパソコンと合わせて使うこともないし、分割型の間に置く猫も飼っていない…
それと、Jonesの2行目と3行目にずれのない変則ロースタガ配列は、60%くらいの一体型で使ったときに、キーと手のポジションが良い具合になるようになっています。
つまり、以下の写真のように、キーボードに対して、左右の腕をハの字に開いて手を置くことを想定しています。(まぁ、普通に手を置いたらこうなります)
Jones, キーと手のポジション
ですので、このポジションを保つため、分割型で左右の間隔を広げたときには、少し角度をつけてキーボードを配置することになります。
この配置がなんとなく収まりが悪いように感じたり、ケースを作るのが大変だなぁとか思ってしまって、動き出せてないというのも要因の一つです。
分割型Jonesの配置イメージ
最後にもう一つ、実のところ、独自配列のロースタガで分割型というのは、かなりの希少種なんですよね。
Jonesのようにロースタガで独自配列っていうだけで、オタクの心を掴めないでいる。
HHKBの日本語配列だって、普通じゃないずれ幅のロースタガなのにね…
そこそこ熱い気持ちで作ったとしても誰にも見向きされないのでは…という寂しさも、手をつけない理由として少しはあるかもです。
優勝
(多分)日本一重い自作キーボード Ponshu70 のケースを根性で手彫りしている最中に二次創作小説の締切を守れなかったお話
記事を読んだ瞬間、脊髄反射で優勝ツイートしちゃいましたが、やっぱり、優勝はt-miyajimaさんでした。
Ponshu70
8093.2グラム
次回から重さで競う部門とかできたりしませんよね?