キースイッチ使用感メモ

Takeshi Nishio

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keyboard


キースイッチの使用感メモを、気が向いたら追加していくページ。


凡例

評価

メモ内容

リニア系

Kailh Box Red, ★★, 押下圧 45±10, ストローク3.6±0.3, 接点1.8±0.3

Kailh Boxの底突き音があるが、タクタイルではない分、少し弱め。
動作は普通にスムース。
軽く感じる素直なリニアでスーッと底突きまでいく。
ルブすると動作音がすこし落ち着く。

結論:ザ・リニアなスイッチ。平凡すぎるところが特徴。

Kailh Box Black, ★, 押下圧 60±10, ストローク3.6±0.3, 接点1.8±0.3

Box Redの重い版。
自分には重いため、長時間、大量の打鍵には向かない。
しっかり、かっちりした感じは良い。
素直な出来。

結論:ザ・リニア平凡の重い版。重いので疲れる。

Kailh Box Dark Yellow, ★, 押下圧 70±10, ストローク3.6±0.3, 接点1.8±0.3

Box Blackの重い版。
常用キー、特にアルファ部に配置すると、指の筋トレになるほど重い。

結論:重すぎ

Kailh Pro Burgundy, ★★★, 押下圧 50±10, ストローク3.6, 接点1.7

接点が少し短めになっているスイッチ。少しなので体感は普通のスイッチと同じくらい。
動作はそこそこスムースで、底突き音、戻り音は普通くらいで、うるさく耳障りな感じではない。
長時間または、大量の入力にはちょっとバネが重い。
リニア感は、素直なリニアで、途中からほんの少し重さを感じる。
フォースカーブのグラフは押し始めに空走がある感じになっているが、気になる空走はない。
ルブによってスムースさが増す。

結論:値段が安い割に、素直なリニアでスムースな操作感が良い。Gateron Ink Blackには負けちゃう。

Kailh Speed Silver, ★★★, 押下圧 40±10, 動作圧40±10, ストローク3.5±0.3, 接点1.1±0.3

接点が短いスピード系スイッチ。
動作はそこそこスムースで、底突き音、戻り音は普通くらいで、うるさく耳障りな感じではない。
リニア感は、途中から重くなってくる感じ。
押し初めは40gで軽いが、ボトムアウトが70gを超えているので、押し込むに従ってかなりの重さを感じる。
そのため、このスイッチをアルファ部に配置すると、しばらく使っていると指がしんどくなってくる。
接点が短いので、軽く押して入力したいR1の数字行などに使うのが良い。
ルブによってスムースさが増し、常用に申し分のないスムースさとなる。

結論:Pro Burgundyと組み合わせて、数字行やModキーに配置すると良い働きをする。

Kailh BOX Silent Pink, ★★★, 押下圧30±10, ストローク3.6±0.3, 接点1.8±0.3

軽いサイレントリニア。底つき音、戻り音ともに静か。
軸が丸いのが効いているのか、軸のぐらつきが明らかに少ない。
BOX Silent Brownで書いたような、斜め入力で軸が引っかかるようなことはなかった。(なんで?)
軸の滑らかさは、SpeedやProよりも少し多めに感じる。大きな差ではない。
ルブによって機構的ノイズは減少する。しかし、軸の滑らかさはあまり向上しない。

結論:サイレントリニアとして優秀。軸のぐらつきの少なさはピカイチ。

Gateron Silent Red, ★★, 動作圧45g, ストローク4.0

シャリシャリとした感触の軸。ルブで多少マシになるがなくなることはない。
また、Gateron Inkと比べると押下時の摩擦が大きい。(Inkがスムースすぎるため)
リニアだが、Gateron Silent Brownよりも弱いタクタイル感を感じる。
サイレントの構造のためか、軸の静止摩擦力が大きく、動作開始時が自然とタクタイルになっている感じ。(=擬似タクタイル)
この非常に弱いタクタイルが、Realforce R2 静音30gのタクタイル感に酷似している。
ルブによって、動作はスムースさを増すが、軸のシャリシャリ感はましにはなるが消えない。

結論:リニアではなく、ちょっとシャリシャリ感のある、Realforce R2 静音30gのタクタイル。 注意:2020年10月にTALPさんで購入したものは、静止摩擦が少なめになっている感じがする。

Gateron Silent White, ☆☆, 動作圧35g, ストローク4.0

Silent Redの軽い版。
メインのアルファ部で使うには軽すぎる。
バネが軽いせいでカッチリ感が少ないためか、Silent Redよりも動作ノイズが大きく聞こえる。
Silent Red同様の静止摩擦力に起因するタクタイル感があるが、バネが軽いため、少し印象が異なる。
〓ルブ調査中〓

Gateron Ink Red, ★★★, 動作圧50g, ボトムアウト60g, ストローク4.0

V1, V2で操作感などに変化なし。
非常にスムース。
Blackの軽い版。
素直なリニア感。
底突き音、戻り音が少し気になるが嫌な音ではない。
ルブすると、滑らかさが増し、底突き音、戻り音が若干軽減し、落ち着いた音になる。

結論:非常にスムースで良い。人差し指、中指で使うには軽すぎるので注意。

Gateron Ink Black, ★★★, 動作圧60g, ボトムアウト80g(70g?), ストローク4.0

V1, V2で操作感などに変化なし。
非常にスムース。
Redの重い版。
素直なリニア感だが、押し込むと少し重さが増してくる。
底突き音、戻り音が少し気になるが嫌な音ではない。
Redに比べてバネが重いためか、底突き音は小さめで、戻り音は大きめ。
ルブすると滑らかさが増し、動作音の高音部が減って落ち着いた音になる。
スイッチを分解した際、金属接点のリーフが外れやすい。組み立て時にリーフがずれて変形してしまうことがあった。

結論:メインで使いたいリニア。2020年のベスト。

TTC サイレント V2, ★★★, 動作圧45±15, 接点2.0±0.3, ストローク3.8±0.4

ルブした状態では、Gateron Silent、Kailh BOX Silent、DUROCK DayBreakなどと比較して、一番静か。
軸のサイレント構造が他社と異なるためか、戻り音が特に静かである。
また、この他社と異なるサイレント構造のおかげで、押し始めの軸の静止摩擦力が小さく、通常のキーと同じ押し始めである。
Gateron Silent Redのような、動作開始時が擬似タクタイルになるようなこともない。
素の状態では、軸のカサカサを感じる。
Gateron Silent Red、Kailh BOX Silent Pinkよりも重い。

結論:最もサイレント。少し重めのサイレントを選ぶならこれ。

Alpaca (V2?), ★★★, ボトムアウト62g,

軽いリニア。Gateron Ink Redと同じか、それ以上に軽く感じる。
ルブしない素の状態でも滑らか。Gateron Inkのようなヌルッと、スルッととまでは行かないが、かさつきのない滑らかさ。
軽さゆえに簡単に底つきしてしまうが、Kailh Speed Silverと比べると多少マイルドな底突き。
ルブると、押下が少し滑らかになり、マイルドな底つき音に変化する。

結論:1個80円でこの滑らかさはお得。少し軽いが、とりあえずこれを入れておいて良い。    

タクタイル

Gateron Brown, ★, 押下圧45, ストローク 4.0

Gateron Silent BrownのSilentじゃない版。戻り音が鳴る。
押下圧が異なるがあまり体感できない。
操作感はGateron Silent Brownを参照。

結論:Silent版の方がいい。

Gateron Silent Brown, ★, 押下圧55, ストローク 4.0

山の低い、非常に弱いタクタイルは、Realforce R2 静音に似た感覚で良い。(Gateron Silent Redの擬似タクタイルの方が似ている)
空走が1mm程度と大きく、往復ともタクタイル感を2段に感じてしまうため、印象が非常に悪い。これがすべてを台無しにしている。
軸はシャリシャリとした摩擦感が少しある。
シャリシャリ感はルブで多少軽減でき、不満のないレベルになる。ヌルヌルにはならない。

結論:2段タクタイル以外は最高。2段タクタイルで最低。

Kailh Speed Copper, ★, 押下圧 40±10, 動作圧50±10, 接点1.1±0.3

Speedシリーズで反応距離が非常に短い。そのため底突きしない打鍵をできる感じがする。
戻り音が大きめで、耳につく。
タクタイルは、小さく短い明確な山を感じ、山の後は長いリニアが続く。
山自体はそれほど重くないのだが、山が短いせいか、ちょっと山を越える重さを感じてしまう。
空走はほぼゼロ。これも小さく短い明確な山を際立たせている。
ルブすると、摩擦系のノイズが低減し、タクタイルの山付近の滑らかさが増す。
作動音は高音域が減るが、音量自体は大して変わらず、耳につく。

結論:戻り音が大きすぎる。

Kailh Box / Input Club Hako Violet, ★, 押下圧 39, 動作圧28, ストローク3.6, 接点1.88

Boxスイッチの底突き音が非常に大きい。
底突きしない打鍵でも、戻り音が少し耳につく。
少し長い山。少し重さがあり、自分にはちょっとしんどい。この山でもっと軽いものが欲しい。
山を超えてからボトムアウトまで、さらに重くなる感じのリニア。
空走はほぼゼロ。空走ゼロからのなだらかな山は非常に好み。
ルブすると動作のなめらかさが増す。底突き音、戻り音はほとんど軽減されない。

結論:底突き音うるさい。もっとゆるい山のタクタイル感が好み。

Kailh Box Brown, ★, 押下圧 45±10, 動作圧60±10, ストローク3.6±0.3, 接点1.8±0.3

Boxスイッチの底突き音が非常に大きい。
スペック上はInput Club Hako Violetよりも重いはずなのに、こちらの方が軽く感じる。
なぜかこちらの方がスイッチの作りがゆるい感じで、スイッチ自体のカッチリ感のなさから音が大きく聞こえる。
スイッチによって、リーフの動作音が静かなクリッキーの動作音のようなものがある。
Input Club Hako Violetよりゆるいタクタイルの山で、山を越えて、そのままリニアにボトムアウトする感じ。
山はなだからで長め。
ルブすると摩擦が減って滑らかになる。
また、底突き音、戻り音の高音が減り少し落ち着いた音になり、底突き音の音量が非常に大きいから、そこそこ大きい程度まで減少する。
静かにはならないが、耳障りな高音域が減る。

結論:スイッチの製造ばらつきのせいか、カッチリ感が少なく、ノイズ、打鍵摩擦多い。

Kailh Box Silent Brown, ★, 押下圧 45±10, 動作圧65±10, ストローク3.6±0.3, 接点1.8±0.3

サイレントで、底突き音、戻り音が静か。大差はないけど、Gateron Silent Brownの方がもうちょい静か。
キーを真上からではなく少し斜めに押した時、ステムの引っ掛かりがあって、非常に大きな抵抗を感じる。
ルブしても引っ掛かりはほんの少ししか改善されない。
動作圧が大きいこともあって、タクタイルの山は明確である。
0.3mmくらいの短い空走があり、ク・ポコッの2段タクタイルを感じてしまい、印象が悪い。
ルブすると、全体的にスムースな動作となる。
しかし、上でも書いた通り、斜めから押した時の引っ掛かりは改善されないため、スイッチとして使えない。

結論:スイッチが引っかかって押せないとか、使い物にならない。

Drop Kailh Halo True, ★, タクタイル60, 動作圧54, ボトムアウト100, ストローク4, 接点1.9

Realforce風とのふれこみのタクタイルだが、なんか違う。タクタイルの山が短い感じがする。(初代Relforce比)
ボトムアウト100の効果によって底突きしない打鍵が可能だが、戻り音が大きいのが辛い。
静音じゃないRealforceでも、こんなうるさい戻り音はしない。
動作圧54は重く感じる。
空走ほぼなし。
ルブによって、動作音がマイルドになるが、戻り音自体は低減されない。

結論:自分の求めているものとは違う。もう少しバネが弱ければまだいいかもしれない。

Drop Kailh Halo Clear, ★, タクタイル65, 動作圧52, ボトムアウト78, ストローク4, 接点1.9

Halo Trueのちょっと特性の違う感じ。
ボトムアウトは軽くなっているが、タクタイルは65に上がっており、疲れる。
こちらも戻り音が大きい。
タクタイルの山は少し短くなっており、なだらかではない。
空走ほぼなし。
ルブによって、動作音がマイルドになるが、戻り音は低減されない。

結論:自分の求めているものとは違う。タクタイルの山が短くなっているので、Trueよりも印象が悪い。